100円のコーラを1000円(の付加価値)をつけて買ってくれる人が1000人なら
100円のコーラを110円で買ってくれる人は100万人は居る。
- 作者: 永井孝尚
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そして面白いのは、元の値段が高ければ高いほど、倍の付加価値を許容しやすいという性質だ。
100円のコーラを200円で買うのは高いと感じるが、1000円のウィスキーを2000円で買うのは意外と普通に感じてしまう。
風俗というかキャバクラというのは、女の子の付加価値だけでなく、そういう高い原価のものは多少高くなっても、高いと感じにくい釜茹でのゴエモンめいた理論が根付いているはずなのだ(ばばーん)!
100円のコーラに10万円の付加価値(有名人の飲んだコーラ、とか)がついても買ってくれる人は1人くらいは居る。
高い金を出してくれる人は、薄利多売の付加価値で稼げるよりも指数的に少なくなる。
逆を言えば一人そういう人を見つければ生活はできるが、絶対数ははるかに少ないため、大多数の人はくいっぱぐれてしまう。
売る人が美人なら100円のコーラを100万でも買ってくれる上客は1千万人に1人はいるけれど、その一人を誰かが見つけてしまったら、他の同じくらいの美人の人は同じ商売で食っていくことは難しくなる。みたいな話。
そんなこんなで100円のコーラを101円やら100.5円、100.25円.....とどんどん薄利多売にしていったところ、総利益もどんどんジリ貧で減っていき、男女平等で労働人口が増えて、労働の価値がどんどん下がり、機械によって単純な労働だけで成り立つようになり、価格のダンピングが加速していき、そして日本もアメリカ真っ青の格差社会がやってくるのだ!
ようこそ9000万人の年収100万円と900万人の年収1000万円と100万人の年収一億超の社会へ!